科学技術情報流通技術基準

索引作成

lndexes and Indexing




1. 適用範囲

 この基準は,資料の索引を作成する際の,索引の記載及びその編成方法について,原則を示し,指針を与えるものである。この基準では,単行書,論文集及び単一標題の逐次刊行物の索引を扱い,多数の雑誌を対象とする記事索引は範囲外とする。



2. 用語の意味

(1)索引(Index)

 資料を多数の情報の集合であるとみて,それぞれの情報を指示する語又は記号を取り出し,そこに資料中の所在を並記した上で,一定の順序で配列したリスト。

(2)索引項目(index entry)

 原則として索引見出しと所在指示からなり,索引を構成する基本単位。

(3)索引見出し(index heading)

 索引項目の冒頭にあり,情報を求める手がかりとなる語及び語群。

(4)見出し(heading)

 資料に含まれる情報を探索する手がかりとなる語及び語群で,その情報を簡潔に表現したもの。

(5)副見出し(subheading)

 一つの見出しに含まれる複数の側面を細分するために,見出しに付記される語及び語群。

(6)主見出し(main heading)

 副見出しと区別する場合に,見出しを主見出しという。

(7)限定詞(qualifier)

 見出しの表現している意味の範囲を限定する語及び語群。

(8)所在指示(locator)

 索引見出しが,索引対象資料のどこにあるかを指示する索引項目の一部分。

(9)相互参照(cross reference)

 見出しへの多様なアクセスを確保するための,ある見出し又は副見出しから,他の見出し又は副見出しへの案内。「を見よ」参照及び「をも見よ」参照がある。

(10)「を見よ」参照(‘see’reference)

 所在指示のない見出しから所在指示のある他の見出しへの案内。

(11)「をも見よ」参照(‘see also’reference)

 所在指示のある見出しから,他の見出しへの案内。見出しが表す主題の間に深い関係があるものに限る。

(12)主題索引(subject index)

 資料に収められている主題を表す簡潔な語及び語群を索引見出しとした索引。

(13)人名索引(name index)

 資料中に現れる人名を索引見出しとした索引。主題としての人名と著者としての人名を一緒に扱うことがある。

(14)機関名索引(corporate name index)

 資料中に現れる機関名を索引見出しとした索引。機関名とは,ある名称によって識別され,一つの実体として活動している,又は活動し得る組織体の名称。組織体の典型的なものとしては,大学,学協会,企業,政府機関,公共機関などが挙げられる。主題としての機関名と著者としての機関名を一緒に扱うことがある。

(15)地名索引(geographic index)

 資料中に現れる地名を索引見出しとした索引。地名とは,地理的指標として使われる固有名詞である。地名には,国及び地域の名称,特定の都市名,並びに都市の中の通り及び建造物の名称まで,非常に幅広いものが含まれる。

(16)著者名索引(author index)

 多数の著者の著作からなる資料に対し,そこに現れる著者個人又は機関・団体を索引見出しとした索引。

(17)標題索引(title index)

 資料中に現れる単行書,逐次刊行物,論文・記事などの標題を索引見出しとした索引。

(18)KWIC索引(keyword-in-context index)

 標題から抽出したすべてのキーワードを見出しとし,元の文脈をそのまま保存した形で表示した索引。通常はコンピュータによって語の抽出,配列,及び出力がなされる。その場合,キーワードは索引行中の決まった位置にアルファベット順又は五十音順に出力され,キーワードの前後には,字数の許す限り,キーワード以外の標題を示す。

(19)KWOC索引(keyword-out-of-context index)

 KWIC索引の変形で,キーワードをそれが本来あった文脈から取り出して,見出しとし,その下にタイトル又はその一部をキーワードも含めて示す。

(20)典拠リスト(authority list)

 索引に用いる見出しの拠り所となる形を定め,一覧表にしたもので,一貫した見出しを付与し,適切な相互参照を行うために使われる。シソーラス及び件名標目表も典拠リストの一種である。

(21)同義語(synonym)

 同一概念に対して,複数の語が存在する場合,それら複数の語を同義語という。

(22)用語の統制(vocabulary control)

 索引作成に用いる語を整理し,索引語として使用を認めた語及び使用を認めない語,概念の上位語及び下位語という語の階層関係,並びにその他の関連する語との関係を総合し,組織化すること。

(23)語順配列(word-by-word arrangement)

 語及び語群を五十音順又はアルファベット順に配列するとき,冒頭から単語単位に比較し,配列する配列法。
単語間のスペース及び記述記号を配列要素として扱う。

(24)字順配列(letter-by-letter arrangement)

 語や語句を五十音順又はアルファベット順に配列するとき,冒頭から一字ごとに比較し,配列する配列法。単語間のスペース及び記述記号を無視する。

(25)体系配列(systematic arrangement/non-alphabetic arrangement)

 索引見出しの綴り又は読みによらずに,その内容,意味の構造に従う配列法。

(26)索引図(chart index)

 索引項目を図又は表の形で位置付けた索引。

(27)資料(document)

 情報を何らかの素材(紙,磁気テープ,布など)に記録し,又は特定の装置によって入力・固定したもので,直接可視とは限らないが,再生してその中の情報を取り出せるもの。本基準では,単行書及び逐次刊行物などの冊子体の印刷物,及びその一部を構成する論文・記事をいう。

(28)単行書(monograph)

 一つ又は一定数の独立した部分で完結している,若しくは完結が予定されている資料。

(29)逐次刊行物(serial)

 終期を予定せずに,分冊形式で継続して刊行される資料。通常,特定の標題を掲げ,刊行順に序数及び(又は)年月次を表示する。雑誌,新聞,団体の会報,紀要,年鑑,年報などが含まれる。

(30)参考図書(reference book)

 通読よりも,特定事項の情報を調べることを目的として,作成されている単行書及び逐次刊行物。事典,ハンドブック,書誌などが含まれる。

(31)会議録(proceedings)

 機関が開催する会議の正式記録として,発表論文の全文,抄録,発表時の討論内容を収録した資料。



3. 索引の機能及び構成

3.1 索引の機能

(1)索引は,利用者が必要とする情報が資料のどこにあるか,その位置を指示する。索引では,本来,情報の所在位置を知る以上に,新たな情報そのものの提示は行わない。

例:
本文中に「ウラン」とあるとき,索引見出しに「ウラン」とのみ示せばよく,原綴Uran,原子番号12,原子量238.03などは付記しない。

  ただし,付記して付加価値(辞典的内容)を与えることは索引の本質を離れて認められる。

(2)索引においては,情報を求める手がかりとなる語又は記号を,通常,その語又は記号の読み又は綴りに基づいて配列し,その資料の内容に精通していない人でも,索引を使うことで,情報を容易に検索できるようにする。

3.2 索引の必要な資料

(1)資料中の一部分の記述を取り出したとき,その情報に独立して参照する価値があるような資料に対しては,索引を作成する。資料全体の量が数ページにしか満たないものに関しては,通常索引を作成しない。

(2)一般的には,学術書,実用書,各種マニュアル,参考図書,会議録,雑誌などには索引を必要とする。特に,資料の一部分のみを利用することが多いハンドブックをはじめとする参考図書には,詳細な索引を必要とする。

3.3 索引の対象となる資料の部分

(1)索引は,基本的には本文を対象として作成する。本文には,図,表,注,付録などを含む。前書き,目次,後書きなどは含めない。参考文献,文献リストなどにおける個々の論文,記事はその資料の性格,利用者などを考慮して決定する。

(2)資料中の特定部分のみを索引対象とすることもできる。

例:
岩波生物学辞典 第3版 山田常雄 等 編著 1404,349p.

  は付録の生物表に対して分類表和名索引がある。

3.4 索引に使用する言語及び記号

(1)索引に使用する言語は,資料の言語及び記号による。

(2)資料の本文と異なる言語又は文字,記号を用いて,術語及び人名などを表記又は並記しているときは,それらの部分について,別個にその異なる言語又は文字,記号による索引を作成する。

例:
植物図鑑

  本文中の各植物について,欧文学名が並記されているとき,欧文学名索引を作成する。

3.5 索引の構成

(1)索引は索引項目を基本単位として構成する。

(2)索引項目は,資料に収められている多数の情報について,個別の情報ごとに作成する。その一つの情報に対し,複数の索引項目を設けてもよい。

例:
ニッケル合金の熱間延性に対し,
ニッケル合金815
熱間延性  815

  の二つの索引項目を設ける。

(3)索引項目は見出しと所在指示から構成される。索引見出しは必要に応じて,限定詞又は副見出しにより意味を限定し,相互参照によりそれらの語又は記号の統制を行う。

例:( 付図1参照

3.6 索引の種類

(1)索引対象となる資料の内容や編成,読者の利用目的を配慮して,索引見出しの種類を適切に選ぶ。索引見出しには,通常,それが指示する情報(項目,記事)の主題のほか,その情報(項目,記事)の標題,著者名,固有番号・コード,引用文献などを採用する。

(2)索引見出しと指示情報との関係を明確にするため,見出しの種類ごとに個別の索引を作成する。したがって,必要に応じて,同一資料に対して複数の索引を作成する。ただし,複数の種類の見出しを統合しても誤解が生じない場合や,索引の規模が小さい場合は,この限りではない。

(3)索引見出しの種類に基づく一般的な索引の種類を以下に提示する(このほか,配列法に基づいた索引の種類をあげることができるが,これについては,「 7.配列」を参照)。

3.6.1 主題索引

(1)指示情報の主題を見出しとする索引で,通常の資料に対して作成する。見出しには,主題事項を表す一般語のほかに,人名,機関名,物質名,商品名,地名,さらに,それらの略語,頭字語などを用いる。

(2)資料の特性と索引の規摸を勘案して,人名索引,機関名索引,地名索引,略語索引などに分けて作成することができる。

3.6.2 著者名索引

(1)指示情報の著者名を見出しとする索引で,多数の執筆者の論文や記事を収録した資料(論文集,逐次刊行物など)を対象として作成する。ただし,指示情報の配列が,著者名を探しやすい順序(例えば,著者名の五十音順)であるときには作成する必要がない。

(2)通常の資料においても,本文中で言及された著者名,参考文献リストに収録された文献の著者名が探索の手がかりとして意味を持つ場合には,著者名索引を作成する。

3.6.3 標題索引

(1)指示情報の標題(作品名)を見出しとする索引で,標題が探索の手がかりとして意味を持つ資料を対象として作成する。

(2)多数の論文や記事を収録した資料(論文集,会議録,逐次刊行物など)では,各論文を分析し,主題索引を作ることが望ましいが,その作成が困難な場合は,主題でのアクセスを可能にする次のような標題索引を作成する。

(a)KWIC索引

例:
付図2参照

(b)KWOC索引

例:
付図3参照

3.6.4 番号・コード索引

 指示情報を識別できる固有の番号やコード,記号を見出しとする索引で,特許番号,レポート番号,商品コードなどを探索の手がかりとするような資料を対象として作成する。



4. 索引の見出し

4.1 見出しの選定

(1)見出しの選定に当たっては,単に資料中に出現する語を採用するのではなく,資料中で記述されている主題を表す語を抽出する。見出しには,できる限り特定的な主題を表す語を採用する。

例:
『錯体化学』の資料において,特定の金属錯体を扱っている項目については,「錯体」
若しくは「金属錯体」を見出しとせず,その特定の錯体を「ベリリウム錯体」とか「アルカリ
金属錯体」のように見出しとする。

(2)見出しは,原則的に一つの主題のみを表すものとする。ただし,本文中で記述されている内容をより明確にするために,例えば本文で二つの主題が対置,又は比較されている場合には,二つの主題を「AとB」という形で一つにまとめることができる。

例:
酸化と還元

4.2 見出しの表現形式

4.2.1 見出しの種類

見出しには,主題を示す語,人名,機関名,地名などの固有名及び記号・数字を使用する。

4.2.2 本文中の表記の尊重

(1)見出しの表現は,資料の本文中の表記に従う。

例:
細胞ががん化する要因には,放射線,化学発がん物質,ビールスなどがあるが…

ビールス,がん化要因

マウスにある種のウイルスを接種すると,マウスは白血病にかかるのみでなく…

ウイルス

ただし,本文中の表記が冗長な場合又はあいまいな場合は,簡潔な表現形式又は的確な表現形式に修正する。

例:
1個の細胞の培養からできた細胞群は…

見出し:クローン細胞
クローン培養

一回の細胞分裂ごとに突然変異の生じる割合は…

見出し:突然変異率

(2)人名及び機関名の正式名称・完全名称・通称並びに資料の標題及び機関名の原綴,翻訳などについては,利用者の便宜を考え,本文中に明記されていないデータを補足してもよい。

例:
アインシュタイン(Einstein,Albert)
JICST(日本科学技術情報センター)

4.2.3 同義語の取り扱い

(1)同一の概念若しくは主題に対して,本文で複数の語が使われている場合には,原則として,複数の語をそのまま見出しとし,そのそれぞれに所在指示を出す。必要に応じて「をも見よ」参照を行う。ただし,同義語を統制したほうが,その索引の機能を効率的にするような場合には,複数の語の中から一つを選んで見出しとし,その下に所在指示を一括する。見出しとして採用しなかった語からは,「を見よ」参照を行う。

(2)雑誌を対象とした索引のように,継続刊行される索引では特に,用語統制のなされている典拠リストに従って語を採用するなど,統制の方針を明確にし,一貫してこれに従う。

4.2.4 見出しの名詞形表現

見出しはできるだけ簡潔な名詞形で表現する。

4.2.5 複合語からなる見出し

 見出しが複数の語から成り立っている場合,必要に応じて,探索の手がかりとしてより適切な語を最初にもってくる。通常の語順を倒置する方が適切なら,冒頭にくる語と倒置した語の間を適当な記号(例えば,コンマ)で区切った見出しとする。その場合には,通常の語順及び倒置の両方の見出しから探せるようにする。

例:
シングルモード光ファイバケーブル 225
       ・
       ・
光ファイバケーブル,シングルモード 225

4.2.6 限定詞の使用

(1)見出しの意味を限定して,見出しの識別を行うために,限定詞を使う。限定詞は,通常,語の後ろに丸括弧を付けて付記する。

(2)同形異義語には限定詞を加えて,必ず個別の見出しとする。

例:
ラーメン(骨組み)
ラーメン(麺類)

(3)機関又は人名の正式名称,原綴などを見出しの識別のために,限定詞として付記する。

例:
NRC(National Reseach Council,USA)
NRC(U.S. Nuclear Regulatory Commission)

4.2.7 欧文見出しの形式

 固有名以外の見出しの頭文字を大文字にするか小文字にするかは,あらかじめ方針を決め,一貫してそれに従う。通常は小文字とする。

4.3 副見出し

(1)副見出しは一般的に,以下の場合に使用する。

(a)一つの見出しのもとの所在指示の数が多くなった場合

例:
副見出しを付ける前

 触媒  25,75,102,133,196,252,276,350

副見出しを付けた後

 触媒
  ――活性   102,133
  ――毒     25,252
  改 質――  75,350
  水素化――  196,276

(b)修飾的語句を副見出しにすることにより,複数の見出しがまとまる場合

例1:
顔料
蛍光――
無機――
有機――

例2:
耐震構造
橋梁における――
高層建築における――
塔状構造物における――

(2)同形異義語の場合には,副見出しは使わず,限定詞を使用する(4.2.6(2)を参照)。

(3)副見出しには,主見出しとの間に,従属,制限,展開,修飾などの関係があるものを選ぶ。

(4)副見出しの先頭若しくは末尾にある助詞,接続詞などは,省略可能の場合には省略してもよい。

省略前
原子炉
 ――の安全管理
ねじ
 ――の規格
解像力
 レンズの――

省略後
原子炉
 安全管理
ねじ
 規格
解像力
 レンズ

4.4 固有名の扱い方

4.4.1 人 名

(1)姓及び名から構成される人名の見出しは,姓,名(又は名のイニシアル)の順とし,姓と名の区切りが明らかになるように表現する。

例:
和文              欧文
湯川 秀樹           Yukawa,Hideki又は
                  Yukawa,H.
ニュートン,アイザック又は  Newton,Isaac又は
  ニュートン,I.       Newton,I.

(2)同姓同名が二人以上いる場合は,限定詞に生没年,職業などを用いて区別する。

例1:
生年による区別
菊池 誠(1925- )
菊池 誠(1953- )

例2:
職業による区別
菊池 誠(建築家)
菊池 誠(電子工学者)

(3)西洋人名に含まれる前置語は,その人物の常用する言語の慣例に従って記載する。

例:
フールクロア,アントワーヌ・フランソワ・ド
 [Fourcroy,Antoine Francois de フランスの化学者]
デ・モルガン,オウガスタス
 [De Morgan,Augustus イギリスの数学者]
ファント・ホッフ,ヤコフス・ヘンリクス
 [Van't Hoff,Jacobus Henricus オランダの化学者]
ジョリオ・キュリー,イレーヌ
 [Joliot-Curie,Irene フランスの物理学者]


4.4.2 機関名

 本文でよく使われている形を見出しとする。なお,見出しとして正式名を採用する場合又は同名機関の識別が必要な場合は,『SIST 06 機関名の表記』に準拠することが望ましい。

4.4.3 地 名

(1)本文で使われている表記を見出しとするが,複数の表記法で知られている地名に関しては,標準的な表記法を含む適当な「を見よ」参照を必要とする。

例:
サイゴン
  →ホーチミン
フローレンス
  →フィレンツェ
近江之湖
  →琵琶湖

(2)同一名称の地名が2か所以上ある場合は,各地名の含まれる広域地名(比較可能な同レベルの地域)を限定詞として使用し,区別する。

例:
駒ケ岳(秋田県)

   ただし,欧語については,慣用に従ってコンマの後に直接上記広域地名を付記する。

例:
Cambridge,Mass.,U.S.A.

4.4.4 標題(資料の)

(1)資料の標題については,適当な記号を用いて他の見出しと区別がつくようにする。

(2)必要に応じて,著者名,出版地,刊行年などを付記する。

4.4.5 物質名

4.4.5.1 化学物質

 化学物質の名称には,化学名及びその同義語がある。化学名は,命名法に基づく体系的名称である。
 同義語は,化学名以外の非体系的な名称で,一般名,慣用名,商品名,医薬品の治験名など種々のタィプのものが含まれる。

例:
一般名  ペンタゾシン
化学名  5,9-ジメチル-2'-ヒドロキシ-2-(3-メチル-2-ブテニル)-6,7-ベンゾモルファン
商品名  ペンタジン
治験番号 CS-350

 本文中で表記されている語を優先して見出しとするが,必要に応じて,化学名から「を見よ」参照を行う。

例:
2-(アセチルオキシ)-安息香酸
→アスピリン

4.4.5.2 金属材料

(1)金属材料の名称には,一般名,慣用名,商品名及び規格名がある。

例:
一般名 ステンレス鋼
(慣用名)
規格名 SUS 304,SUS 316
一般名 高速度鋼
慣用名 ハイス
一般名 超硬合金
商品名 タンガロイ

   いずれの名称を見出しとするかは,索引の作成方針に従って決定される。

(2)ある名称を見出しとした場合,必要に応じて同義語にあたる他の名称から「を見よ」参照を行う。

例:
ジルカロイ
  →ジルコニウム合金



5. 所在指示

5.1 機能及び方法

(1)所在指示の機能は,索引項目において対応する見出しに関する情報が資料のどこにあるかを指示することである。所在指示では,その資料においてあらかじめ用意されたページ番号,コラム番号,パラグラフ番号など,容易にアクセスできる単位を用いる。

例:
本条項をページ番号で指示する場合
  所在指示機能 10
パラグラフ番号で指示する場合
  所在指示機能 5.1

(2)資料の形式が,一連番号の付いた項目の連続になっている場合は,その番号で所在を指示する。

例:

(3)資料のページ建てが複数ある場合は,識別できるよう工夫をする。

例:
321,146

5.2 記載形式

 以下では,ページ番号を用いて指示する場合を規定するが,パラグラフ番号又はコラム番号で所在指示する場合もこれに準じる。

(1)該当する記述全体が一つのページに収まっている場合,そのページの番号を記載する。

例:
169

(2)該当する記述が2ページ以上に連続して掲載されている場合,記述の開始ページ及び終了ページの番号をダッシュで結んで記載する。

例:
184-186

(3)雑誌及び論文集の著者名索引,標題索引では,各論文の開始ぺージ及び終了ぺージの番号をダッシュで結んで記載する。ただし,簡略化して表現する必要がある場合には,開始ページのみを記載してもよい。

(4)該当する記述が連続するページに掲載されていても,継続した一つの記述ではない場合,個々の番号を記載する。

例:
170,171,172

(5)多巻もの又は分冊形式の資料を対象とする場合,通しページを採用しているものであっても,何らかのかたちで巻が分かるように記載する。

例:
I 93,II 385
上120,150;下296

(6)雑誌において巻の通しページがある場合には,各号のページ建てではなく,通しページを採用する。

例:  6 1031-1046

(7)1ページの版面が大きくて,ページ番号だけの指示では分かりにくい場合は,1ページを分割して記号を与え,その記号をぺージ番号に補記する。

例:
169L,302R[L=左列 left column;R=右列 right columnの略]

(8)一つの見出しに複数の所在指示を記載する場合,番号の数の小さい方から順に,コンマで区切って記載する。ただし,資料の内容,索引の使用目的などに応じて,重要度の高い所在指示はほかと区別できる形で記載してもよい。

例:
15,95,132,258
15, 95,132,258

5.3 本文以外への所在指示

 本文以外の図,表,注などの所在を指示する場合は,該当するページの番号だけではなく,図,表,注であるとがわかるように記載する。ただし,図,表,注であることを見出しで識別してもよい。

例:
53図,89表
198 注3
note:35
エアスプレイガン
 構造(図)584
 種類577
 用途588



6. 相互参照

6.1 機能及び要件

(1)相互参照では,索引で採用された見出しに対して,異なる見出しを探索の手がかりとしてアクセスできる手段を提供し,及び読者が探索の手がかりとして選んだ見出しと関連性のある別の見出しが存在していることを報知する。前者の目的を達成するために「を見よ」参照を使用し,後者の目的を達成するために「をも見よ」参照を使用する。

(2)参照先の見出しには,必ず所在指示が付いていなければならない。

(3)参照指示に当たっては,記号を用いるか,又は言葉で指示をするか,いずれかを選択する。

例1:
<記号で指示>
空気圧縮機
  −>コンプレッサ
コンプレッサ 256
  =>送風機;ポンプ

例2:
<言葉で指示>
空気圧縮機
  コンプレッサを見よ
コンプレッサ 256
  送風機;ポンプをも見よ

(4)相互参照は,主見出しの間だけではなく,主見出し及び副見出しの間並びに副見出しの間でも使うことができる。

例:
化粧品→顔料−有機

(5)参照先は,その資料に付けられた別の索引内の見出しでもよい。

例:
和文索引の見出しから欧文索引の見出しへ

6.2 「を見よ」参照

(1)「を見よ」参照は,以下の場合に必要に応じて用いる。

(a)同義語

例:
ラジエータ
  →放熱器
もろさ
  →脆性
アメシスト
  →紫水晶
レントゲン線
  →X線

(b)略語・頭字語及び完全名称

例1:
<略語>
学振
  →日本学術振興会
パソコン
  →パーソナル・コンピュータ

例2:
<頭字語>
CD
  →Compact Disc

(c)通称・別称及び正式名称

例l:
<通称>
もも1号
  →海洋観測衛星“もも1号”
文速
  →科学技術文献速報

例2:
<別称>
緑の窓口システム
  →鉄道座席予約システム

(d)翻訳名称及び原名称

例1:
<普通名詞>
核磁気共鳴
  →nuclear magnetic resonance

例2:
<固有名詞>
国際原子力機関
  →International Atomic Energy Agency(IAEA)
アメリカ科学財団
  →National Sience Foundation(NSF)

(e)倒置形及び通常形

例:
中間周波増幅器
  →増幅器,中間周波

(f)複合見出し,複合語

例1:
<AとB型>
耐摩耗性
  →摩耗と耐摩耗性

例2:
<A・B型>
下水道
  →上・下水道

(g)複数の綴り

例:
ジーゼル・エンジン
  →ディーゼル・エンジン

(h)複数の読み

例:
カンボウ(感冒)
  →カゼ(感冒)

(2)参照先は特定の見出しでなくとも,複数の見出しを包括的に指示するものでもよい。

例:
「ニッポン」で始まる語
    →「ニホン」で始まる語

(3)一つの見出しのもとに,所在指示及び「を見よ」参照を並記してはならない。また,「をも見よ」参照を並記してもならない。

6.3 「をも見よ」参照

(1)「をも見よ」参照は,類義・反義・関連関係にある見出しの間で必要に応じて用いる。

例1:<類義>
mRNA=>cDNA

例2:<反義>
結晶シリコン=>アモルファスシリコン

例3:<関連関係>
分析化学=>化学分析;滴定装置;当量

(2)「をも見よ」参照のある見出しには,所在指示がなければならない。



7. 配 列

7.1 機能及び要件

(1)索引項目は一定の規則に従って配列し,索引利用者が求める項目を,効率よく見つけられるようにする。

(2)配列の規則は,索引の対象となる資料の構成や,その主題の体系を知らなくても理解できるものとする。

(3)配列の規則は,見出しの読みや綴りなど,形態的な特徴に基づくものと,見出しの意味的,概念的な位置付けに基づくものに大別される。通常は,見出しの読みや綴りに基づく五十音順若しくはアルファベット順の配列を採用する。

(4)独自の配列規則を採用する場合は,その規則が索引利用者にとって容易に理解されるものとする。また,必要に応じて,凡例で配列の規則と索引の利用法を説明する。

7.2 五十音順配列

(1)和文索引は,原則として見出しの現代仮名遣い表記に基づく五十音順配列とする。

(2)五十音順配列をする場合の一般的な原則を以下に示す。

(a)濁音,半濁音は清音とし,拗音,促音,外来語の小字は直音とみなす。

例:
同期検波(どうきけんぱ)     …とうきけんは
バッチ処理(ばっちしょり)    …はつちしより
メディア変換(めでぃあへんかん) …めていあへんかん

(b)仮名表記に用いる長音記号は無視する。

例:
同軸ケーブル(どうじくけーぶる) …とうしくけふる

(c)記述記号と空白は無視する。

例:
ローカル・エリア・ネットワーク  …ろかるえりあねつとわく

(d)上記(a)(b)(c)の方法で見出しが同一配列順位となる場合の配列は,各種記号,清濁音,拗音,促音などの有無により,作成者が定める方法で行う。なお,必要に応じて,作成者の定めた方法は凡例などに明示することが望ましい。

(e)見出しが完全に一致する場合は限定詞によって区別し配列する。

(f)見出しの末尾に,即位の順位,開発順の番号,条約の締結年など,順序を表す数字やアルファベットがある場合は,その部分の仮名表記を行わずに配列し,同一見出しがあるときは数字順若しくはアルファベット順とする。

例:
たんせい(人工衛生)
たんせい2号
たんせい3号
たんせい4号

(g)和文索引に欧文の見出しを持つ索引項目が混在する場合の処理は,欧文索引項目を先頭に配列し,欧文索引項目の配列はアルファベット順配列(7.3)とする。

例:
call by reference
call by value
else if 文
go to 文
if 文
アーキテクチャ
アセンブラ

(3)五十音順配列から派生した配列方法として,以下のものを採用してもよい。

(a)人名索引では,「姓」と「名」を区別して配列してもよい。この場合,「姓」だけの仮名表記で五十音順配列を行い,同一の「姓」が複数ある場合は「名」の五十音順で配列する。

(b)人名索引では,五十音順配列に漢字表記の特性を加味した,いわゆる「電話帳配列」を用いることができる。この配列は,五十音順を基調にしながら,仮名表記の文字数の少ない漢字から順にグループをつくるもので,厳密には五十音順とはなっていない。

例1:
五十音順の場合
窪田栄作   くぼた えいさく
久保田恵子  くぼた けいこ
窪田純    くぼた じゅん
久保田嘉子  くぼた よしこ
久保芳英   くぼ  よしひで

例2:
電話帳配列の場合
久保芳英
久保田恵子
久保田嘉子
窪田栄作
窪田純

(c)五十音順索引は,見出し文字列の先頭から配列順序を決めていくが,これを語尾から順に決めていくこともでき,通常,「逆引き索引」と呼ばれる。逆引き索引では,同一の語基をもつ複合語が同じ箇所に集まるので,化学物質名の索引などに有効である。

例:
 プロピオニトリル
   アセトニトリル
   ブチロニトリル
イソブチロニトリル
  バレロニトリル

7.3 アルファベット順配列

(1)欧文索引は,原則としてその綴りに基づくアルファベット順配列とする。

(2)アルファベット順配列においては,語順配列若しくは字順配列のいずれかを選択する。通常は,語順配列を行う。

例1:
語順配列
normal conditions
normal distribution
normal temperature
normalized detectivity
normalized form

例2:
字順配列
normal conditions
normal distribution
normalized detectivity
normalized form
normal temperature

(3)アルファベット順配列をする場合の一般的な原則を以下に示す。

(a)大文字と小文字は,同一字体の文字として配列する。

例:
object program
OCR
octal digit
offline
OMR
one chip CPU

(b)文字に付けられた発音符号などの付加記号は無視する。

(c)見出し中の記述記号は無視する。

例:
non-conjunction
nondestructive read
non-disjunction

(d)上記(a)(b)(c)の方法で同一配列順位となる場合の配列は,空白,記述記号,発音符号,大文字,小文字の順に配列する。

7.4 記号順配列

(1)レポート番号,規格番号,化学式,天体カタログ番号など,記号化された見出しを対象とする索引では,数字順やコード順など,記号表記の特性を反映した配列を用いることが望ましい。ここでコードとは,数字,アルファベット,その他の記号及びそれらの組合せに特定の意味を付与した表記をいう。

(2)合金の規格番号と合金の組成の化学式のように異なるコード体系をもつ見出しがある場合は,それぞれ別の索引とすることが望ましい。

(3)記号順配列の索引は,他の形式の索引とは別の索引とする。ただし,記号順索引の分量が少なく,それらを五十音順索引若しくはアルファベット順索引の中に含める場合は,それぞれの索引の先頭に配置する。

(4)記号順配列をする場合の一般的な原則を以下に示す。

(a)見出しの記号表記が複数の要素で構成されている場合は,各要素を1語とみなして語順配列を行うことが望ましい。

例:
NBS‐BSS‐88
NBS‐TN‐923
NBSIR‐75‐972

(b)数字は,文字列とみなすか数値とみなすかによって配列が異なるので,記号表記の意味に応じて,どちらにみなすかを決定する。一般には,分類コードを数字の桁数によって細分するような場合は文字列とし,作成順序を表すような場合は数値とみなす。

例1:
文字列とみなす場合
2SC1056
2SC125
2SC90

例2:
数値とみなす場合(トランジスタの開発番号)
2SC90
2SC125
2SC1056

(c)化学物質を化学式で表した場合は,一つの元素を表す記号を1文字として扱う。

例:
CO
CO2
CS2
CaCO3

(d)同一の元素からなる化学式であって,下付き数字だけが異なる場合は,下付き数字の昇順に配列する。

例:
FeO
Fe2O3
Fe3O4
FeS

7.5 その他の配列

 資料の特性やその資料の利用実態に即して,見出しを体系的に配列したり,図の中に位置付けるなど,五十音順,アルファベット順,記号順以外の配列形態をとる索引を作ることができる。

7.5.1 体系配列

(1)出来事に関する索引を生起した時間順に配列したり,動植物名の索引を分類法に従って配列するなど,見出しの集合が持つ意味的な特性や概念的な構造を反映した体系配列を行うことができる。体系配列では,年代順のような直線的な配列,又は知識区分のような階層構造をもつ配列を用いる。

例:
年代順科学史索引
植物分類索引

(2)体系配列は,その規則が索引利用者によって容易に理解できるものでなくてはならない。

(3)体系配列を採用する場合は,本文が五十音順,若しくはアルファベット順の項目で構成されている場合を除き,必要に応じて,別途に,五十音順索引若しくはアルファベット順索引を備える。

(4)体系配列を行う場合の一般的な原則について以下に示す。

(a)見出しが相当数ある場合は,配列規則を強調するための中間的な見出しを設ける。

例:
年代順科学史索引の場合
600 B.C.〜A.D.1200
   タレス
   ピタゴラス
   デモクリトス
   ガレノス
   プトレマイオス
   ・・・

1200〜1600
   グーテンベルク
   コペルニクス
   ・・・

1600〜1700
   ガリレイ
   ケプラー
   デカルト
   パスカル
   ・・・

1700〜1800
   ベルヌーイ
   リンネ
   ダランベール
   ・・・

(b)階層構造を持つ体系配列では,配列の構造の全体が容易に把握できるような補助的な説明を設けることが望ましい。

例:  機能別関数索引

コンソール入出力関数
getcher    120
gets      123
printf     154
putchar    178
puts      190
ungetch    130


(c)上記の(a)と(b)の両方式を適宜混在させてもよい。

例:
年代順科学史索引の場合
   ・・・
 1900〜現代
   数学
    ヤコービ
    リーマン
    ヒルベルト
    ノイマン
    ・・・

  物理学
   プランク
   ラザフォード
   アインシュタイン
   ・・・

  化学
   ハーバー
   カロザース
   ・・・

  工学
   ライト
   ウィナー
   ・・・

7.5.2 索引図

(1)見出しの概念を視覚的に把握することが有効と考えられる場合には,索引図を使用する。

例:
植物の検索索引を花の形態図に位置付ける( 付図4を参照

(2)索引図は,見出しの集合全体を直観的にかつ鳥かん的に把握することが有効と考えられる場合にも利用できる。

例:
路線別時刻表の索引を路線地図に位置付ける

シソーラスの語索引を樹状の概念構造図に位置付ける

7.6 副見出しの配列

(1)副見出しの配列は,原則として五十音順配列,若しくはアルファベット順配列とする。

(2)ある見出しに付随する副見出しの数が相当数ある場合は,体系配列を行ってもよい。この場合の原則は,主見出しで体系配列を行う場合に準じる。

例:
化学繊維
 再生繊維
   キュプラ
   レーヨン
   ・・・

 半合成繊維
   アセテート
   エチルセルロース
   ・・・

 合成繊維
   ポリアミド系
   アミラン
   ナイロン
   ・・・

 ポリビニルアルコール系
   クレモナ
   ビニロン
   ・・・

無機繊維
   ガラス繊維
   金属繊維
   ロックファイバ
   ・・・



8. 印刷物としての様式

 索引においては,見出しの適切な選定及び配列を行うだけではなく,印刷物として適切な表現を行わなければならない。以下では,冊子体としてまとめる際の表現技法の一般的な留意事項を取り上げる。

8.1 レイアウト

 索引のレイアウトは,見やすく,使いやすく,かつ,本文と調和の取れたものとする。索引のレイアウトの一般的原則を以下に示す。

8.1.1 索引の位置

(1)索引は,通常,資料の末尾に置く。

(2)索引に付けるページ番号は,本文からの通しページとする。ただし,前付部分に索引を置く場合は別建てのページ付けとする。本文が縦組み,索引が横組みの場合には,索引を別建てのページ付けとしてもよい。なお,索引は目次にその所在を明示する。

(3)索引は連統したページに印刷し,途中に索引と関係のないものを組んではならない。

8.1.2 版の組み方

(1)索引の版面の大きさ及び柱の位置は,本文に合わせる。

(2)活字の大きさ,行間,段・欄数及び縦・横組みは本文と異なってかまわない。

(3)1行の長さは,見出しの平均長,及び所在指示2,3個分を合わせた程度が望ましい。

(4)柱には索引の標題を記入する。なお,規模の大きな索引の場合には,辞書のような欄外見出しを付けるとよい。

(5)複数の索引がある場合,索引ごとに改ページ(欄)とする。

(6)探索を容易にするため,見出しの第1音(字)が変わるところで空行を挿入する。空行を3行程度とって,そこに見出しの見出し文字を記入してもよい。

8.1.3 索引項目のレイアウト

(1)一つの索引項目が1行に収まらない場合は,2行目以降は副見出しと区別のつくような字下げを行う。

例:
科学技術情報流通技術基
  準案修正委員会 134
科学技術庁 12
   科学技術振興局 15

(2) 副見出しは改行して,字下げをして記入する。追い込みにする場合には,8.2(2)(a)に従い,セミコロンを使用する。

例:
記憶装置
  ICカード 255
  固定ディスク 216
  磁気テープ 233
  フロッピーディスク 183
記憶装置
  ICカード 255;固定ディス
  ク 216;磁気テープ 233;フ
  ロッピーディスク 183

(3)副見出しの中に主見出しが出現する場合は,2倍ダッシュで置き換える。

例:
微分
――解析機
不変――

(4)所在指示は,見出しの後ろに1,2文字分の空白を取って記入するか,又は右揃えにする。

例1:
基底 103,106
逆写像 93
逆ベクトル 87

例2:
基底 103,106
逆写像   93
逆ベクトル 87

(5)所在指示では,ページ番号を完全なかたちで記入することを原則とするが,スペースの節約が必要な場合には,複数ページにわたる所在指示について,例のような略記法を用いてもよい。

例:
23-26,134-144,211-213
とする代わりに
23-6,134-44,211-3

(6)所在指示において,主要なページを強調するために,活字の字体を変えてもよい。この場合,索引の中で一貫した規則に基づいて使用し,その規則を凡例に明示する。

例:
production rules 15,43,138

(7)一つの索引項目が,右開きページから次の左開きページにまたがる場合には,左開きページの冒頭にその項目の主見出しを再掲する。

例:
ベイズ決定関数(続き)

8.2 句読法

 索引においては,個々の記述記号は,一貫性を持たせて使用する。索引の句読法の一般的用法を以下に示す。

(1)コンマ

(a)倒置形の見出し

例:
ベッセル関数,第1種

(b)所在指示におけるページ番号の並記

例:
154,186,223

  なお,ページ番号そのものにおいては,桁を示すコンマは使用しない。

例:
178,588,1222

(2)セミコロン

(a)副見出し及びその所在指示を追い込みで記入するときの区切り

例:
インタフェース45
GP-IB 48;RS-232C 52

(b)「をも見よ」参照の参照先を並記するときの区切り

例:
古典群=>ユニタリ群;直交群

(c)多巻ものの所在指示における巻のかわり目

例:
上32,145;下135

(3)コロン

 末尾に数字が出現する見出しのある索引では,混乱のおそれがあるならば,見出し及びl番目の所在指示の間にコロンを使用する。

例:
PDP 11: 3,7-9
POP 11:35-36
PROLOG:23-28

(4)ダッシュ

(a)主見出しに副見出しを追い込む場合に両者の間

例:
入力方式―単文節変換方式 56;―連文節変換方式 58

(b)相互参照の参照先が主見出し及び副見出しで表される場合に両者の間

例:
応用ソフトウェア→ソフトウェア―アプリケーション

8.3 索引の標題及び凡例

8.3.1 標題(索引の)

(1)索引には標題を付け,索引が複数ある場合には収録項目の特性を把握できるものとする。

例:
人名索引・地名索引・事項索引
和文索引・欧文索引

(2)体系配列のように特別な配列法を採用した場合には,その配列規則を示唆する標題を付ける。

例:
年代順索引・地域別索引・機能別索引
植物分類索引・用途別索引

(3)索引を別冊の形態とする場合は,対象となった資料を識別できる標題を付ける。

例:
原色現代科学大事典 総索引
情報管理総索引 Vol.21〜Vol.30(昭和53年4月)-(昭和63年3月)

8.3.2 凡例

(1)凡例には,以下の項目のうち必要なものを箇条書で記載する。( 付図5参照

(a)索引の対象となった範囲,見出しの種類及び索引の種類
(b)配列方式の詳細
(c)所在指示の方法
(d)相互参照の方法
(e)使用記号の種類及びその意味
(f)使用字体の種類及びその意味
(g)見出しの補足データの典拠資料

(2)凡例は,索引本体の直前に置く。


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